みなさん、こんにちは!
店舗ビジネス専門の資金調達コンサルタントの行政書士事務所アバンテ代表の永尾です。
今回は、私のような財務コンサルがどのような視点で決算書を見ているのかお伝えします。
税理士の先生に全てお任せしている経営者の方も多いと思いますが、数字が読める経営者と読めない経営者では事業拡大のスピードが違います。
数字が読めることで、現在の経営課題に対してどのような施策を先行的に行なっていくべきかが、感覚ではなく、数値でわかることができます。
そのため、どの程度の投資をすべきなのか、そのために資金調達をする必要があるのか、数字で経営判断ができるためにキャッシュを残しつつ経営を上手く回すことができます。
そこで今回は「決算書の基礎」について解説します。
税理士さんとは異なり、将来の資金繰りに焦点を当てて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
決算書とは?
決算書は、「貸借対照表(いわゆるB/S)」、「損益計算書(P/L)」、「キャッシュフロー計算書(C/F)」の3つに「株主資本等変動計算書」と「個別注記表」などの添付が義務付けられています。中小企業はキャッシュフロー計算書の作成義務はないので添付されていないことが多いです。
決算書はどのような役目があるのでしょうか?
決算書の役目は、主に2つあり、内部の経営判断に使う資料としての役割と外部のステークホルダーなどへの外部向け資料としての役割があります。
決算書から財務分析を行う方法
私の場合、お客様から必ず2〜3期分の決算書全てを預かります。
特に、貸借対照表と損益計算書の内容などに目を通した上でお客様にアドバイスをします。
ここでのポイントは、財務諸表のみではなく、税務申告書や勘定科目内訳明細書など一式全て預かります。
これは財務諸表だけでは正確な現状分析ができないからです。
立場による決算書の着眼の違い
経営者、投資家、金融機関などはそれぞれの立場で決算書を見ています。
私のような財務コンサルは、中小企業の経営課題で多い資金繰り改善のため金融機関目線で見ていくことが多いです。
- 金融機関:借入余力、貸し倒れリスク、売上と借入のバランス
- 投資家:収益性、将来の事業性や経営者の資質
- 取引先:支払い能力
- 信用調査会社:金融機関と同じく与信管理目線
- 税理士:税務視点で正しい会計処理がされているか
- 経営者:売上、利益などからの経営判断
特に金融機関が損益計算書を見る上で着目しているのは、営業利益と経常利益です。
経営者の方は、損益計算書はよく見ますが、貸借対照表への関心が低い傾向があります。
しかし、どちらかといえば貸借対照表の方が重要です。
なぜなら創業からその決算期までの経営結果が示されており、いわば通信簿のようなものだからです。
B/Sを見ることで社長がどのような考え方で経営してきたのかもわかります。
決算書を読めるようになろう
持続的な経営を続けるためには、しっかり決算書を読める経営者になることが重要です。
私たち財務コンサルは社外の人間であり、社外CFOのような立ち位置で社長の右腕として数字で社長の経営判断をサポートできます。
もしコンサルが必要か否かは無料で診断しております。
お気軽にお問合せください。
