毎月、支払いの時期が近づくと胃が痛くなっていませんか?
売上は立っているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない。
そんな見えない不安と、たった一人で戦っていませんか?
今日は、行政書士・財務コンサルタントとして資金繰りに悩む経営者を見続けてきた私が、「融資を通す前にやるべきこと」を、自分自身の痛すぎる失敗体験を交えて正直にお伝えします。
私がお金と仕組み作りを語る理由
空調設備の一人親方として身を粉にして働いていた父。
資金繰りに苦しみ、自転車操業で多額の借金を抱えていたことを知ったのは、父が脳卒中で倒れた後のことでした。
弟のバイクの後ろに飛び乗り、駆けつけた病院で見たCT画像。
意識不明の父を前にして「このままじゃヤバい」と思った。体重45kgのガリガリの体のまま、自衛隊に飛び込んだのが私のキャリアの原点です。
その後、15年間の自衛官生活を経て独立。
「今度こそ自由になれる」と思った矢先に、私自身がお金の地獄に落ちることになります。
偉そうなことを言っている私が、借金を抱えた話
偉そうなことを言っている私が、借金を抱えた話正直に言います。
自衛隊を適応障害で退職した後、焦りから起業塾やセミナーに次々と課金しました。
「これを学べば変わる」
「あの講座を受ければ売れるようになる」
典型的なノウハウコレクターです。
気づいたら、リボ払いが膨らみ、妻から助けてもらいました。
当時の私は、お金が入っても、出ていくスピードの方が速い。
財務の土台がないまま、気合いと根性だけで走り続けた結果です。
今、行政書士として融資相談を受けるたびに、あの頃の自分が見えます。
「融資を通した」のに、なぜ罪悪感があるのか
行政書士として、融資審査を通すことはできるようになりました。
でも、ある時期から仕事をするたびに違和感を感じるようになりました。
融資が通った日、クライアントは喜んでくれます。「永尾さんのおかげです!」と言ってくれる。
でも、融資を受けてから本番です。
社長がどんぶり感情だとお金が右肩上がりに増えていきません。
税理士に丸投げ、自分でお金の流れを見ない。
気がついたら赤字なっていた。
悪いお金の使い方が治っていないと結局利益が増えてもその分経費に消えます。
結果的として売上ばかりを追ってしまい、精神を病んだり、離職して社長が孤立したりする未来が、手に取るようにわかってしまうんです。
まさに”穴の開いたバケツに、水を注いでいる”状態です。
そういう方も見た時、「本当の意味での人助けとは何か」を根本から考え直しました。
資金繰り地獄から抜け出す3つの方法
1:穴の開いたバケツを塞ぐ——支出の極限カット
融資相談に来る方の多くは、すでにカード支払いが滞り「融資の土俵にすら乗らない」状態になっている方も多いです。
お金が残らない本当の原因は「売上不足」ではなく、先ほどもお伝えした「お金の使い方」です。
資金繰りで苦しんでいた自分がそうだったように、「このサブスクは必要」「たまには美味しいものを」と自分を正当化する理由をつけて、生活水準を下げることから逃げ続けていました。
まずお金が流出する穴を小さくすること。そして、そこから逃げないこと。
融資はその後の話です。
2: 「なんかお金がない」を細分化し、仕組みで管理する
「なんかお金がない」という漠然とした恐怖のまま動いても、何も変わりません。
大事なのは、その原因を細分化することです。
「なんとなく不安」を「具体的な数字の問題」に落とし込んで初めて、打ち手が見えてくる。
具体的には——
- 会社の口座と個人の生活口座を明確に分ける
- 1ヶ月の「本当の支出」を紙に書き出し、現実を見る
- 意思に頼るのではなく、強制的に支出が減る仕組みを作る
人間の意思は脆いです。
気合いで管理しようとしても続きません。
仕組みがお金を守ります。
3:孤独を手放し、信頼できる仲間や家族に報告する
自衛隊時代、経験不足で空回りしてしまい、結果的に孤立しました。
その後、誰にも相談できないまま重たい案件を一人で何とかしようと抱え込み、適応障害で休職&退職。
最大の失敗は「すべて自分で打開しようとして、一人で抱え込んだこと」でした。
今の私は人間の弱さを認め、「家族に収支やカード履歴を報告する」仕組みを取り入れています。強制的に見せるから下手な使い方はしなくなります。
監視の目があるから、行動がブレそうでもすぐに戻れる。
社長は孤独です。見栄やプライドから、お金の悩みを一人で抱え込みがちです。
でも、客観的に現状を見てくれる人を頼る勇気こそが、最初の突破口になります。お金、健康、家族が事業を継続する3本柱です!
完璧な人間などいません。
私は、今でもミスに落ち込んだり、悩んでしまう不器用な人間です。
それでも、過去の失敗と弱さを認め、正しい仕組みを作り、人に頼ることで何とか道を切り開いてきました。
まず今日できることは一つだけです。
手元の通帳を開いて、1ヶ月の「本当の支出」を紙に書き出してみること。
数字を見て一人でどうしていいか分からなくなったら、いつでも声をかけてくださいね。
融資という一時的な対処療法ではなく、会社が長く安全に戦い続けられる盤石な財務の土台」を、二人三脚で作っていきましょう。
